2006年06月11日

「はじめに」

サンタ・マリア タウルaa.jpg
 

私がスペインのロマネスクに凝りだしたのは、今でもその瞬間をよく覚えています

あれは、1998年 6月28日の午前11時ごろ

場所はフランスの国境に近いピレネー山脈
ボイ谷にあるサン・クレメンテ教会の祭壇の前にたった時からだった・・・
それまでは古い建物が主でした

前日の宿泊地はビエリャ

リゾートの街としてはかなり有名な所です。スペインを旅行される方は「パラドール」と聞くと目を輝かせます。一口に申し上げると五つ星の最高のホテル。街からは少々離れていましたが、山麓の素敵な所で、頂上部分には残雪もあり、しばし日没を楽しみ明日の山間僻地での古い民家との出会いで少々興奮ぎみでした。

しかし、期待のボイ谷観光の朝は悲惨でした

雨というより豪雨で、昨夕の優雅な山脈は厚い雲に隠れ、風さえあります。重装備の雨支度でバスに乗ると添乗員のkさんは「お早うございます。これからスペインの秘境ボイ谷に向かいます。ボイ谷は1948年にビエラ・トンネルが開通するまでは全く交通手段のない所で千年前の独自の伝統を持ち続けてきた奇跡の谷です。トンネルは約30分かかり、そこを抜けると別世界です。例えば、今豪雨で皆様は非常にがっかりしておられますが、むこうは晴れているかも知れません。なにしろ別世界ですから」と慰めてくれるのですが、誰も信用しませんでした・・・

トンネルを抜けると青空でした
その瞬間バスは大歓声

ボイ谷はそんな所です

1999年12月、谷の一番奥のタウイのサンタ・マリアとサン・クレメンテ、ボイのサン・ジュアン、一番トンネルに近いバルエラのサン・フェリオの四か所の教会が世界遺産に指定されました。アクセスと知名度のおかげで、今では主要観光ルートの一つになりましたが、私が祭壇の前に立った時は千年まえの雰囲気がそのまま残っていましたので、ロマネスクに傾倒いたしました。

その後、この谷を三度訪れていますが・・・
その都度変容して、1998年に感激して、撮りまくった古い民家は今は一軒も残っていません。悲しいことです。

 今回皆様に見ていただく写真は、経年に依る変化した部分はなるべく撮らないようにアングルに気をつけましたので、もし、行かれたら私の悲しみも分かって頂けると思います
posted by 清水準一 at 00:29| Comment(1) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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